今度は私があなたたちの“言葉”をおぼえる
主人公の荒井は、警察官を退職することになる。
転職にあたり、唯一持っている技能――手話を生かして、彼は手話通訳士になった。
手話通訳士として活躍する荒井は、殺人事件の容疑者となった、あるろう者の法定通訳を行なうことになった。
その殺人事件の被害者は、17年前に起きた殺人事件の被害者の息子で……。
時を隔てた二つの殺人。謎は解け、愛だけがそこに残った―。
第十八回松本清張賞最終候補作に加筆修正。
手話、ろう者、コーダ(※)etc…
「聴覚障害」という社会的マイノリティーを取り巻く現状を描いた社会派ミステリー。
読み応えのあるサスペンスとしての面白さや、終盤に向かっての感動、そして「ろう」についても考えさせられるおすすめの1冊です!
※コーダ(CODA Children of Deaf Adultsの略)…ろう者を親に持つ聴者のこと。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
丸山 正樹
1961年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。
広告代理店でアルバイトの後、フリーランスのシナリオライターとして、企業・官公庁の広報ビデオから、映画、オリジナルビテオ、テレビドラマ、ドキュメンタリー、舞台などの脚本を手掛ける。
2011年、『デフ・ヴォイス』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
にこ〜るブログ『デフ・ヴォイス〜法廷の手話通訳士〜』紹介ページ
https://www.wp1.co.jp/blog/2204/