今度は私があなたたちの“言葉”をおぼえる
主人公の荒井は、警察官を退職することになる。
転職にあたり、唯一持っている技能――手話を生かして、彼は手話通訳士になった。
手話通訳士として活躍する荒井は、殺人事件の容疑者となった、あるろう者の法定通訳を行なうことになった。
その殺人事件の被害者は、17年前に起きた殺人事件の被害者の息子で……。
手話通訳士・荒井尚人“最初の事件”を描いたシリーズ第一弾。
著者あとがき=丸山正樹/解説=中江有里
手話、ろう者、コーダ(※)etc…
「聴覚障害」という社会的マイノリティーを取り巻く現状を描いた社会派ミステリー。
読み応えのあるサスペンスとしての面白さや、終盤に向かっての感動、そして「ろう」についても考えさせられるおすすめの1冊です!
※コーダ(CODA Children of Deaf Adultsの略)…ろう者を親に持つ聴者のこと。
著者略歴
丸山 正樹
1961年東京都生まれ。早稲田大学卒。シナリオライターとして活躍ののち、松本清張賞に投じた『デフ・ヴォイス』でデビュー。同作は書評サイト「読書メーター」で話題となり、シリーズ第2弾『龍の耳を君に』、第3弾『慟哭は聴こえない』、第4弾『わたしのいないテーブルで』、シリーズスピンオフ『刑事何森 孤高の相貌』『水まきジイサンと図書館の王女さま』も好評を博す。2021年『ワンダフル・ライフ』で読書メーター OF THE YEAR 2021に選ばれる。2022年『龍の耳を君に』が第17回酒飲み書店員大賞を受賞。他の著作に『漂う子』『ウェルカム・ホーム!』『キッズ・アー・オールライト』がある。 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
にこ〜るブログ『デフ・ヴォイス〜法廷の手話通訳士〜』紹介ページ
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