あなたは大丈夫? イヤホン、ヘッドホン難聴
一人1台スマートフォンを持つようになり、イヤホンを使う機会は昔以上に多くなってきいます。
よくヘッドホンやイヤホンばかりしていると聴こえが悪くなるとは言われますが、実際はどうなのでしょうか。
今回はイヤホン、ヘッドホン難聴についてご紹介したいと思います。
イヤホン、ヘッドホン難聴とは
イヤホンやヘッドホンの使用で実際に起こる難聴です。
大きな音量で音楽などを長時間聞き続けることが原因となります。
耳の奥にある蝸牛には音を伝える有毛細胞がありますが、この有毛細胞は大きな音を長時間聞き続けると壊れてしまうことがあります。
一度破壊された有毛細胞は元に戻ることが難しいため、このような状態を何年も続けると徐々に難聴がひどくなっていってしまうのです。
イヤホン、ヘッドホン難聴も含むこうした難聴を『騒音性難聴』といい、工場など大きな音を日常で聞き続ける環境にいることで起こります。
初めに聞きづらくなるのは普段聞く機会の少ない高音域からの場合が多く、自分が難聴であることに気づくのが遅れやすいのもこの難聴の特徴です。
そのためこうした難聴にならないためには、大きな音を聞き続ける環境を見直す予防が何より大切になります。
対策には『音量』と、『聞く時間』の両方を気を付けることが重要
『騒音性難聴』のリスクが高まるのは一般的に80dBからと言われています。
80dBは電車の車内での騒音や、間近から聞こえるピアノの音量が目安となります。
また80dB以上でもリスクは均一というわけではなく、より大きい騒音になるほど聞いている時間が短時間でも難聴になるリスクが生じます。
騒々しい工場や犬の鳴き声など90dB程の場合は一日の許容時間は2〜3時間になりますが、電車のガード下など100dB程では一日15分くらいでリスクが高まります。
また、飛行機のエンジン音など130dBの場合は1秒未満でも耳を傷める可能性が出るため避けたほうが安全です。
イヤホンやヘッドホンを使用する場合は音量に気を付けることと同時に、長時間連続して聞かずに定期的に耳を休ませるなどの予防が重要となります。
使用を1日1時間未満に制限するといった対策をとることもおすすめです。
また、周りの騒音が大きい場所で聞く場合どうしても音量を上げてしまいがちですが、周囲の騒音を低減する「ノイズキャンセリング機能」のついたヘッドホン・イヤホンを選ぶことで、必要以上に音量を上げてしまう事態を避けられます。
漫然と使うのではなく、使用に気を付け耳の健康を守っていきましょう。