ろう児の瞳美が手話で教育を行うろう学校の幼稚部に通うようになった2020年、コロナ禍の影響は荒井家にも及んでいた。
高校受験を控えた美和、感染を心配しつつ働く刑事のみゆきの代わりに瞳美の世話をするため、荒井は手話通訳の仕事をセーブせざるを得ない。
そんな中、旧知のNPO団体から、ろう者の傷害事件のサポートを依頼されるが……。〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第四弾。
著者あとがき=丸山正樹/解説=佐久間文子
著者について
丸山正樹(まるやままさき)
1961年東京都生まれ。早稲田大学卒。シナリオライターとして活躍ののち、松本清張賞に投じた『デフ・ヴォイス』でデビュー。
同作は書評サイト「読書メーター」で話題となり、シリーズ第2弾『龍の耳を君に』、第3弾『慟哭は聴こえない』、第4弾『わたしのいないテーブルで』、シリーズスピンオフ『刑事何森 孤高の相貌』『刑事何森逃走の行先』なども好評を博す。
2021年『ワンダフル・ライフ』で読書メーター OF THE YEAR 2021に選ばれる。2022年『龍の耳を君に』が第17回酒飲み書店員大賞を受賞。
他の著作に『漂う子』『ウェルカム・ホーム!』『キッズ・アー・オールライト』『夫よ、死んでくれないか』『青い鳥、飛んだ』などがある。 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
にこ〜るブログ『わたしのいないテーブルで』紹介ページ
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●文庫:304ページ
●出版社:東京創元社