大人も気を付けたほうがいい!?『おたふく風邪』症状や治療法
「耳の下が腫れて痛い」もしそんな症状が出たら、それはおたふく風邪かもしれません。
おたふく風邪とは?
おたふく風邪は正式には流行性耳下腺炎(じかせんえん)といいます。
1本鎖RNA ウイルスであるムンプスウイルスの感染で起こります。
主な症状
主な症状は、発熱、唾液腺の腫れや痛みです。
2〜3週間(平均18日前後)の潜伏期を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺が腫れ、発熱。
3日くらいでピークをむかえ、通常なら1 〜2週間で軽快します。
腫れは、痛みがありますが、赤くはなることはありません。
3〜6歳児が中心ですが、ほかの年齢でもかかりることがあり、特に成人が罹患した場合は症状が重くなる傾向があるため注意が必要です。
多くの場合軽症ですが、まれに髄膜炎、精巣炎、卵巣炎、膵炎、難聴(ムンプス難聴)など合併症を起こすこともあります。
感染経路
飛沫感染や接触感染により、感染が起こります。
飛沫感染とは、くしゃみやせき、会話などによりによって、ウイルスを含んだ唾液が飛沫として広がり、それを吸い込むことで感染することです。
鼻や口から吸い込む以外にも目の粘膜から感染することもあります。
接触感染とは、ウイルスが付いた手で、自分の口や鼻を触ってしまい感染することを言います。
同じコップを使ったり、ドアノブや手すりを介すなど様々な経路が考えられます。
予防法について
予防にはワクチンを接種することが有効です。
おたふく風邪ワクチンは任意接種なので、自分で医療機関に行き接種を受ける必要があります。
合併症の可能性も考えると、まだ罹患していない人は接種を検討してみる価値があると思います。
腫れるけど熱が出ない…これもおたふく風邪?
耳の下が痛いけど熱はない。その場合は「反復性耳下腺炎」の可能性があります。
「反復性耳下腺炎症」では耳下腺(耳の下にある唾液腺)が腫れます。
ストレスや病気の後など、免疫力が低下している時に起こることが多いと言われています。
発熱しない場合が多く、発症は一度に限らず何度も発症することがあります。
また人にうつすことはないため、おたふく風邪と違い、園や学校をお休みする必要はありません。